こんにちは、しろう(@ryman_shocking)です。
iDeCoは掛金を出している間の節税メリットに注目が集まりがちですが、実は「受け取るとき」にも知っておくべきルールがあります。まだ受給年齢には早い私自身も、FPとして制度を学ぶ中で「もっと早く知っておきたかった」と感じたポイントが多くありました。今回は、iDeCoの受け取り方について整理します。
1. 受け取り方は3パターン
| 受け取り方 | 特徴 |
|---|---|
| 一時金(一括) | まとまった金額を一度に受け取る。退職所得控除の対象 |
| 年金(分割) | 5〜20年程度に分けて受け取る。公的年金等控除の対象 |
| 併用 | 一部を一時金、残りを年金として受け取る(金融機関により対応状況が異なる) |
どれが得かは、退職金の有無や金額、他の収入状況によって変わるため、「これが正解」という一律の答えはありません。
2. 一時金で受け取る場合のポイント
- 退職所得控除が使える
勤続年数(iDeCoの場合は加入年数)に応じて控除額が増える仕組みで、多くの場合、税負担を大きく抑えられます。 - 会社の退職金と受け取り時期が近いと控除枠を分け合うことになる
会社の退職金とiDeCoの一時金を同じ年(またはごく近い年)に受け取ると、退職所得控除の枠を合算して計算するルールがあります。受け取るタイミングをずらすことで、控除を有効に使える場合があります。
3. 年金で受け取る場合のポイント
- 公的年金等控除が使える
年金として受け取る場合は、公的年金と合算して公的年金等控除の対象になります。 - 公的年金と受け取り時期が重なると、控除しきれず課税が増えることも
65歳以降、公的年金の受給と重なる期間にiDeCoの年金受け取りも始めると、控除額を超えてしまい、所得税・住民税の負担が増える可能性があります。 - 受取期間中も資産は運用され続ける
一時金と違い、年金として受け取っている間も残りの資産は運用が継続されるため、運用リスクは残ります。
4. どう考えればいいか(現時点での自分なりの整理)
- 会社の退職金が多い人:一時金で同時に受け取ると控除枠を使い切ってしまう可能性があるため、受け取り時期を分散させる、または一部を年金として受け取る選択肢を検討する
- 会社の退職金が少ない・ない人:iDeCoの一時金だけで退職所得控除を有効に使いやすいため、一時金での受け取りがシンプルで分かりやすい
- 公的年金の受給開始年齢を後ろにずらす予定の人:iDeCoの年金受け取りと公的年金の受給時期が重ならないよう調整できると、控除を無駄にしにくい
いずれにしても、受け取り方は原則60歳以降に自分で選択できるため、「今すぐ決めなければいけない」ものではありません。ただし、退職金の金額や公的年金の受給時期といった変数が多いテーマなので、早いうちから制度の仕組みを知っておくことで、いざというときに慌てずに済みます。
参考になった一冊
受け取り方を考える前提として、iDeCo制度全体の仕組みをあらためて整理しておくと理解がスムーズです。
山崎俊輔『60分でわかる! iDeCo 個人型確定拠出年金 超入門』
制度の基本から手続きの流れまで図解でコンパクトにまとまっている入門書です。
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5. まとめ:受け取り方は「知っているだけ」で差がつく
iDeCoの受け取り方は、退職所得控除・公的年金等控除という2つの制度をどう活用するかがカギになります。制度が複雑な分、知っているかどうかで手取り額に差が出やすいテーマでもあります。掛金を出している間から、将来の受け取り方についても頭の片隅に置いておくことをおすすめします。
▼ iDeCoの掛金変更については、こちらの記事もあわせてどうぞ
iDeCoの掛金・拠出額を変更する方法
※本記事は制度の一般的な考え方を整理したものであり、個別の税務アドバイスではありません。退職金の金額や受け取り時期によって最適な選択は異なるため、実際の判断にあたっては税理士等の専門家にご相談ください。また、制度内容は変更される場合があるため、最新情報は国民年金基金連合会等の公式情報でご確認ください。

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