こんにちは。しろう(@ryman_shocking)です。
平凡なサラリーマンが成長していく過程を記したブログ「リーマンショッキング」へようこそ。
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カンタンに自己紹介。
☑️ AFP(日本FP協会認定)
☑️ 2級ファイナンシャル•プランニング技能士
☑️ 3級知的財産管理技能士
☑️ 広告代理店に務めるサラリーマン
☑️ 前職は一部上場の不動産会社で管理職
☑️ 学生時代は野球一筋スポーツマン
☑️ 投資、自己投資、節約、節制に邁進中
マネーリテラシー向上のためFPの資格を取得した平凡なサラリーマン。
そして次に目指すは会計スキルが身につく資格「日商簿記3級」です。
今回の記事では簿記を学ぶ上で避けては通れないカテゴリー「仕訳」についてまとめます。
参考にしたテキストはコチラの2冊
あなたに少しでも参考になれば幸いです。
それでは参りましょう。
日商簿記3級|仕訳編>商品売買
日商簿記3級|仕訳編>商品売買>用語の説明
仕入れ | 売り物となる商品を買ってくること |
原価 | 仕入れた時の価格 |
売上 | 商品を顧客に販売すること |
売価 | 販売したときの金額 |
仕入先 | 商品を仕入れた相手先 |
得意先 | 商品を売り上げた相手先 |
商売の基本ですね。
日商簿記3級|仕訳編>商品売買>三分法と分記法
商品を仕入れたり、売上たりしたときの処理方法には三分法と分記法の2つがあります。
三分法による処理
商品の売買について仕入れ(費用)、売上(収益)、繰越商品(資産)の3つの勘定で処理する方法。
三分法ではこのあと期末に残っている商品の原価を繰越商品に振り返る処理をします。
分記法による処理
商品の売買について商品(資産)と商品売買益(収益)の2つの勘定で処理する方法。
3級では主に三分法による問題が出題されるようです。
日商簿記3級|仕訳編>商品売買>掛けによる仕入れ、売上げ
掛け取引とは商品の代金をあとで支払ったり、受け取ったりすることを約束して仕入れたり売り上げたりすること。
掛けで商品を仕入れたときの、「あとで代金を支払う義務」は買掛金(負債)で処理する。
掛けで商品を売り上げたときの、「あとで代金を受け取る権利」は売掛金(資産)で処理する。
日商簿記3級|仕訳編>商品売買>返品
商品を仕入先に戻したり、得意先から商品が戻ってくることを返品といいます。
仕入れた商品を返品したときはいったん計上した仕入(費用)を取り消します。代金は通常買掛金(負債)と相殺。
返品した分だけ仕入れたときの逆仕訳(仕訳の左右を反対にした仕訳)をする。
100円で仕入れた商品のうち50円の返品があったら
借方 | 貸方 | ||
仕入時 | (仕 入)100 | / | (買 掛 金)100 |
返品時 | (買 掛 金)50 | / | (仕 入) 50 |
売り上げた商品が返品されたときはいったん計上した売上(収益)を取り消します。
代金は通常売掛金(資産)と相殺。
返品された分だけ売り上げたときの逆仕訳(仕訳の左右を反対にした仕訳)をする。
100円で売り上げた商品のうち50円の返品があったら
借方 | 貸方 | ||
売上時 | (売 掛 金)100 | / | (売 上)100 |
返品時 | (売 上) 50 | / | (売 掛 金) 50 |
日商簿記3級|仕訳編>商品売買>クレジット売掛金
商品やサービスを売り上げ、支払いがクレジットカードで行われたときは信販会社に対して代金を受け取る権利を有するので、通常の売掛金(資産)ではなくクレジット売掛金(資産)で処理します。
代金の支払いがクレジットカードで行われる場合、会社は信販会社に決済手数料を支払います。この手数料は支払手数料(費用)で処理します。
例)商品100円をクレジットカード払いで販売した、手数料(1%)は販売時に計上する。
借方 | 貸方 | |
(支 払 手 数 料) 1 | / | (売 上)100 |
(クレジット売掛金) 98 |
日商簿記3級|仕訳編>商品売買>諸掛り
商品を取引先に発送するさいにかかる運賃などの費用のことを諸掛りといいます。
仕入れるさいにかかった費用を仕入諸掛り
売上げるさいにかかった費用を売上諸掛り
自社と取引先のどちらが負担するかにより勘定科目が異なる。
当社負担の仕入諸掛は仕入(費用)の金額に含めて処理します。
例)商品100円を仕入れ、代金は掛けとした。なお、引き取り運賃10円を現金で支払った。
借方 | 貸方 | |
(仕 入)110 | / | (買掛金)100 |
(現 金) 10 |
当社負担の売上諸掛は発送費(費用)として処理します。
例)商品100円を売り上げ、代金は掛けとした。なお、発送運賃10円を現金で支払った。
借方 | 貸方 | |
(仕 入)110 | / | (買掛金)100 |
(現 金) 10 |
取引先の諸掛りを立て替えたときは立替金として処理します。
なお得意作負担の売上諸掛りを支払った場合は、立替金も売掛金もあとで代金を受け取る権利なので売掛金に含めていいそうです。
日商簿記3級|仕訳編>現金預金
簿記上の現金とは硬貨や紙幣といった通貨だけでなく、金融機関ですぐに現金に換えられるもの(通貨代用証券)も現金として処理します。
日商簿記3級|仕訳編>現金預金>現金過不足
現金の帳簿残高と実際有高(現実にある金額)にズレがある場合は実際有高に合わせて帳簿上の現金(資産)を調整します。
このときの相手科目は現金過不足として処理します。
現金過不足は一時的に処理する勘定科目なので5つの要素のいずれにも該当しません。
日商簿記3級|仕訳編>現金預金>普通預金と定期預金
普通預金=いつでも出し入れ可能
定期預金=原則満期時に引き出し可能
これはわかる。
日商簿記3級|仕訳編>現金預金>当座預金
当座預金とは預金を引き出すときに小切手を用いること、利息がつかないことが特徴です。
当座預金の預け入れや引き出しは当座預金(資産)で処理します。
日商簿記3級|仕訳編>現金預金>小口現金
企業では、日々の細かい支払いに備えて各部署の担当者に一定額の現金を渡し対応することがあります。この現金を小口現金といいます。
一定期間終了後に小口掛からの支払い報告に基づいて使ったぶんを補給するシステムを定額資金前渡法(インプレスト・システム)といいます。
小口現金制度での仕訳は大元の会計係が登場しない場合には「仕訳なし」となります。
<小口現金の主な支払い項目と勘定科目>
旅費交通費 | バス代、電車代、タクシー代、宿泊費 |
通信費 | ハガキ代、切手代、電話代 |
消耗品費 | 文房具代、コピー用紙代 |
水道光熱費 | 電気代、ガス代、水道代 |
雑費 | お茶菓子代、新聞代、その他どの区分にも該当しない支払い |
大企業はこのシステムを使っているイメージ。
日商簿記3級|仕訳編>手形と電子記録債権(債務)
日商簿記3級|仕訳編>手形と電子記録債権(債務)>手形
手形には約束手形と為替手形がありますが、3級では約束手形のみ学習します。
手形とは、ある金額の支払いを支払い期日に行うことを約束した証券をいいます。
掛けと手形の違いは 支払いに対して強制力があるか、取引から支払い期日までの期間が長いか短いか。
約束手形とは手形を振り出した人(会社)が特定の人(会社)に対し手形に記載した金額を支払い期日に支払うことを約束する証券のこと。
日商簿記3級|仕訳編>手形と電子記録債権(債務)>電子記録債権(債務)
電子記録債権(債務)とは手形の問題点である紛失リスクや事務処理の手間を克服した金銭債権である。
キャッシュレスみたいな感じか。
電子記録債権が発生したさいの債権金額を受け取れる権利は電子記録債権(資産)で処理します。
逆に債務者には支払い義務が発生するので電子記録債務(負債)で処理します。
日商簿記3級|仕訳編>有形固定資産
有形固定資産とは建物や備品、土地、車両運搬具など企業が活動するために長期に渡って使用する、形のあるものをいいます。
<有形固定資産の具体例>
建物 | 店舗、事務所、倉庫 |
備品 | 机、椅子、パソコンなど |
土地 | 店舗、倉庫、事務所などの敷地 |
車両運搬具 | 商品搬送用トラック、営業用車両など |
有形固定資産を購入したときは建物(資産)や備品(資産)などの該当する勘定科目で処理します。
例)倉庫用建物10,000円を購入し、代金は小切手を振り出して支払った。不動産会社への仲介手数料300円は現金で支払った。
借方 | 貸方 | |
(建 物) 10,300 | / | (当座預金)10,000 |
(現 金) 300 |
取得原価は不動産会社に支払う仲介手数料などの付随費用も加算した金額です。
日商簿記3級|仕訳編>その他の取引
債権(資産)と債務(負債)のどっちが増減したかを考える
債権(資産) | 債務(負債) | |
---|---|---|
未収入金 | ↔️ | 未払金 |
貸付金 | ↔️ | 借入金 |
手形貸付金 | ↔️ | 手形借入金 |
前払金 | ↔️ | 前受金 |
仮払金 | ↔️ | 仮受金 |
立替金 | ↔️ | 預り金 |
日商簿記3級|仕訳編>その他の取引>未収入金・未払金
商品の売り上げや仕入れを行ったときは買掛金と売掛金で処理していました。
しかし建物や備品など商品以外のものを売買したときはあとで代金を受け取る権利を未収入金、あとで代金を支払う義務を未払金で処理します。
日商簿記3級|仕訳編>その他の取引>貸付金・借入金
企業が取引先などにお金を貸し付けた事によって生じたあとで返してもらえる権利は貸付金(資産)で処理します。
一方で資金が不足する場合に銀行や取引先などからお金を借りたことによって生じたあとで返さなければいけない義務は借入金(負債)で処理します。
お金の貸し借りをすると利息がつくのが一般的で、利息を受け取ったときは受取利息(収益)、利息を支払ったときは支払利息(費用)で処理します。
日商簿記3級|仕訳編>その他の取引>手形貸付金・手形借入金
手形を用いた貸付け、借入れの場合は通常の貸付金や借入金と区別して手形貸付金(資産)や手形借入金(負債)で処理します。
日商簿記3級|仕訳編>その他の取引>前払金・前受金
商品の仕入れに先立ち注文時に代金の一部を内金や手付金として前払いすることで生じる権利は前払金(資産)で処理します。
逆に商品の注文を受けた側が代金の一部を前受けすることにより生じる義務は前受金(負債)で処理します。
日商簿記3級|仕訳編>その他の取引>仮払金・仮受金
内容や金額が未確定な支払いは一時的に仮払金(資産)で、未確定な入金は一時的に仮受金(負債)で処理し、確定した場合には適切な勘定科目に振替えます。
日商簿記3級|仕訳編>その他の取引>立替金・預り金
取引先が負担すべき運賃を立て替えたりしたことにより生じる権利は立替金(資産)で処理します。
企業が従業員の給料総額から天引きした源泉所得税や社会保険料などは、あとで税務署などに支払わなければならない義務として預り金(負債)で処理します。
日商簿記3級|仕訳編>その他の取引>受取商品券
商品を売り上げ、その代金を他者が発行した商品券で受け取ったときはあとでその商品券を発行企業に買い取ってもらえる権利が発生するため受取商品券(資産)で処理します。
日商簿記3級|仕訳編>その他の取引>差入保証金
企業が事務所や店舗を借りるときに、差し入れた敷金や保証金は差入保証金(資産)で処理します。
日商簿記3級|仕訳編>その他の取引>その他の収益・費用
<その他の収益>
受取手数料 | 取引を媒介したときなどに発生する手数料収入 |
受取地代 | 土地の賃貸収入 |
受取家賃 | 建物の賃貸収入 |
雑益 | 営業活動に関係のない少額の収入 |
固定資産売却益 | 固定資産を売却したときの儲け |
収益は貸方の勘定科目なので、発生したら仕訳の貸方(右側)に記入します。
<その他の費用>
広告宣伝費 | チラシやポスターなど広告宣伝のための支出 |
支払地代 | 土地の賃借によって生じた支出 |
支払家賃 | 建物の賃借によって生じた支出 |
消耗品費 | 文房具など短期的に使用される少額の購入費 |
法定福利費 | 社会保険料の会社負担分 |
租税公課 | 印紙代や固定資産税、自動車税など |
雑損 | 営業活動に関係のない少額の損失 |
固定資産売却損 | 固定資産を売却したときに生じた損失 |
費用は借方の勘定科目なので、発生したら仕訳の借方(左側)に記入します。
日商簿記3級|仕訳編>その他の取引>消費税
消費税の処理には、税抜方式と税込方式の2つの方法がありますが、3級では税抜方式のみ学習します。
商品を仕入れたときに支払う消費税は仮払消費税(資産)で処理し、商品を売り上げたときに受け取った消費税は仮受消費税(負債)で処理します。
最終的に受け取った消費税と支払った消費税の差額を納付するため仮払や仮受で処理します。
日商簿記3級|仕訳編>その他の取引>株式の発行
株式を発行したときは原則として払込金額の全額を資本金(資本)として処理します。
日商簿記3級|仕訳編>その他の取引>訂正仕訳
誤った仕訳の逆仕訳と正しい仕訳を合算した仕訳です。
まとめ:簿記の基礎である仕訳を理解することが簿記検定合格の鍵
といった感じで仕訳編だけで情報量盛りだくさんの記事となりました。
基礎的な仕訳の概念を理解することができるかが簿記試験の合格の鍵を握ると言われているようです。
はっきりいって自信なし。
でも頑張りましょう。
何よりも大切なのは挑戦することなんですから。
この記事が少しでもあなたのお役にたてますように。
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