サラリーマン、OLにも必須の会計スキルが学べる資格【日商簿記3級】への挑戦|帳簿編

サラリーマン、OLにも必須の会計スキルが学べる資格【日商簿記3級】への挑戦|帳簿編 自己投資

こんにちは。しろう(@ryman_shocking)です。
平凡なサラリーマンが成長していく過程を記したブログ「リーマンショッキング」へようこそ。

※本ブログではGoogle AdSenseやアフィリエイト広告を掲載しています。

しろう
しろう

カンタンに自己紹介します。

☑️ AFP(日本FP協会認定)
☑️ 2級ファイナンシャル•プランニング技能士
☑️ 3級知的財産管理技能士
☑️ 広告代理店に務めるサラリーマン
☑️ 前職は一部上場の不動産会社で管理職
☑️ 学生時代は野球一筋スポーツマン
☑️ 投資、自己投資、節約、節制に邁進中

マネーリテラシー向上のためFPの資格を取得した平凡なサラリーマン。

そして次に目指すは会計スキルが身につく資格「日商簿記3級」です。

今回の記事では簿記のカテゴリー「帳簿ちょうぼ」についてまとめます。

スポンサーリンク

日商簿記3級|帳簿編>帳簿

取引が発生したら仕訳帳など帳簿に記録します。

帳簿には主要簿補助簿があります。

日商簿記3級|帳簿編>帳簿>主要簿と補助簿

主要簿は必ず作成しなければならない帳簿で、主要簿には仕訳帳と総勘定元帳があります。

補助簿は特定の取引や勘定について明細を記録する帳簿で必要に応じて作成されます。

<図解>主要簿と補助簿

日商簿記3級|帳簿編>帳簿>主要簿と補助簿
しろう
しろう

なにをしたいかによって必要なものを選ぶそうな。

日商簿記3級|帳簿編>帳簿>仕訳帳と総勘定元帳

☑️ 日付欄には取引発生日を記入
☑️ 摘要欄には左側に借方、右側に貸方の勘定科目を記入。
☑️ 勘定科目の下に取引の概要を記入
☑️ 同じ側に勘定科目が複数ある場合にはその上に「諸口」と記載。
☑️ 元帳欄には転記先の総勘定元帳の番号を記入。
☑️金額欄には仕訳の金額を借方と貸方分けて記入。

日商簿記3級|帳簿編>帳簿>現金出納帳・当座預金出納帳

現金出納帳は入金と出勤の明細を記録する補助簿です。

現金出納帳
○年摘要収入支出残高
4|1前月繰越10,00010,000
 |4B社より仕入れ1,0009,000
 |11C社より売掛け金の回収2,00011,000
 |25消耗品の購入50010,500
 |30次月繰越10,500
12,00012,000
5|1前月繰越10,50010,500

☑️ 摘要欄には取引内容を記入
☑️ 収入欄には現金の増加額を記入
☑️ 支出欄には現金の減少額を記入
☑️ 残高欄には取引後の残高を記入
☑️ 月末になったら摘要欄に「次月繰越」と記入し支出欄に月末の残高を赤字で記入

当座預金出納帳
○年摘要小切手
番号
預入引出借/貸残高
5|1前月繰越20,00020,000
 |2B社に買掛金の支払い0013,00017,000
 |9C社に売上5,00022,000
 |25家賃の支払い0024,00018,000
 |31次月繰越18,000
25,00025,000
6|1前月繰越18,00018,000

☑️ 小切手番号には当社が振り出した小切手の番号を記入
☑️ 借/貸欄には残高欄の金額が借方残高なら「借」、貸方残高なら「貸」と記入

日商簿記3級|帳簿編>帳簿>小口現金出納帳

小口現金出納帳は、小口係が小口現金の管理をするための補助簿です。

定額資金前渡法(インプレスト・システム)を採用する場合、小口現金の補給を週明けに行うか週末に行うかによって小口現金出納帳の締切方法が異なります。

記入例(週明け補給)
小口現金出納帳
受入○年摘要支払旅費交通費消耗品費通信費雑費
5,0004|1本日補給
 |1郵便切手代400400
 |2コピー用紙代500500
 |3お茶代450450
 |4電車代600600
 |5新聞代2,0002,000
合計3,9506005004002,450
 |〃次週繰越1,050
5,0005,000
1,050 |8前週繰越
3,950 |〃本日補給

☑️ 受入欄には資金の前渡額や補給額を記入
☑️ 摘要欄には小口現金の支払内容を記入
☑️ 支払欄には支払現金を記入
☑️ 週末になったら支払欄と内訳の合計を計算
☑️ 受入欄の合計額と支払欄の合計額の差額から残高を計算し「次週繰越」と赤字で記入。
☑️受入欄および支払欄の合計額を計算し金額が一致することを確認

日商簿記3級|帳簿編>帳簿>仕入帳・売上帳

仕入帳は商品の仕入れに関する明細を記録する補助簿

仕入帳
○年摘要内訳金額
6|5B社      現金
 くつ下 50足 @100円5,000
|14D社      掛け
Tシャツ 20枚 @200円4,000
Yシャツ 30枚 @500円15,00019,000
|17D社    掛け返品
Yシャツ 5枚 @500円2,500
|30       総仕入高24,000
|〃       総仕入高2,500
       総仕入高21,500

売上帳は商品の売上に関する明細を記録する補助簿

売上帳
○年摘要内訳金額
6|8C社      現金
 スリッパ 20足 @500円10,000
|18E社      掛け
くつ下 10足 @700円7,000
Tシャツ 20枚 @900円18,00025,000
20E社    掛け返品
Tシャツ 10枚 @900円9,000
|30       総仕入高35,000
|〃       総仕入高9,000
       総仕入高26,000

☑️ 摘要欄には仕入先、商品名、数量、単価、支払条件など記入
☑️ 金額欄には仕入れた金額を記入
☑️ 複数の商品を仕入れたときは内訳欄に商品ごとの金額を記入し、合計欄に合計金額を記入。
☑️ 返品は赤字で記入
☑️ 月末に当月の総仕入高(総売上高)を計算
☑️ 当月の返品高を赤字で記入(試験は黒字でOK)
☑️ 総仕入高(総売上高)から返品高を差し引いて当月の純仕入高(純売上高)を計算

日商簿記3級|帳簿編>帳簿>受取手形記入帳・支払手形記入帳

受取手形記入帳は受取手形に関する明細を記録する補助簿

受取手形記入帳
○年手形
種類
手形
番号
摘要支払人振出人
または
裏書人
振出人
月|日
満期日
月|日
支払
場所
手形
金額
てん末
月|日|摘要
7|7約手10売上C社C社7|710|7〇〇銀行10,00010|7|入金
8|5約手22売掛金F社F社8|511|5△△銀行20,000
支払手形記入帳
○年手形
種類
手形
番号
摘要受取人振出人振出人
月|日
満期日
月|日
支払
場所
手形
金額
てん末
月|日|摘要
7|7約手10仕入B社当社7|710|7〇〇銀行30,00010|7|支払
8|5約手22買掛金D社当社8|511|5△△銀行40,000

☑️ 手形種類欄には受け取った手形の種類を記入
☑️ 手形番号欄には手形の番号を記入
☑️ 摘要欄には仕訳(受取/支払手形)の相手科目を記入
☑️ 支払人欄には手形代金の支払人を記入
☑️ 振出人または裏書人欄には手形の振出人を記入
☑️ 振出日欄には手形の振出日を満期日には手形の満期日を記入
☑️ 支払場所欄には手形代金が支払われる金融機関名を記入

日商簿記3級|帳簿編>帳簿>売掛金元帳・買掛金元帳

売掛金元帳は得意先別に売掛金の状況を記録する補助簿で、得意先元帳ともよばれるそうです。

今月の下記取引を売掛金元帳に記入(C社)
9月1日 前月繰越 C社 10,000円 D社 5,000円
  5日 C社に商品3,000円を売り上げ、代金は掛けとした
  7日 5日に売り上げた商品のうち500円が返品された
 10日 D社に商品1,000円を売り上げ、代金は掛けとした
 18日 C社に商品2,000円を売り上げ、代金は現金で受け取った
 25日 C社に対する売掛金のうち4,000円を現金で回収した

売掛金元帳
C社
○年摘要借方貸方借/貸残高
9|1前月繰越10,00010,000
|5掛け売上3,00013,000
|7返品50012,500
|25売掛金の回収4,0008,500
|30次月繰越8,500
13,00013,000
10|1前月繰越8,5008,500

買掛金元帳は仕入先別に買掛金状況を記録する補助簿で仕入先元帳ともよばれます。

今月の下記取引を買掛金元帳に記入(X社)
10月1日 前月繰越 X社 6,000円 YOSHIYUKI561020@YAHOO.CO.JP社 5,000円
  6日 X社より商品2000円を仕入れ、代金は掛けとした
  7日 6日に仕入れた商品のうち300円を返品した
  12日 Y社より商品800円を仕入れ、代金は掛けとした
  15日 X社より商品1,000円を売り上げ、代金は現金で支払った
  25日 X社に対する買掛金のうち3,000円を現金で支払った

買掛金元帳
X社
○年摘要借方貸方借/貸残高
10|1前月繰越6,0006,000
|5掛け仕入2,0008,000
|7返品3007,700
|25買掛金の支払い3,0004,700
|31次月繰越4,700
8,0008,000
11|1前月繰越4,7004,700

☑️ 得意先(仕入先)別に売掛金(買掛金)の増減を記入
☑️ 対象となる相手先のみ記入
☑️ 摘要欄には取引内容を簡単に記入
☑️ 借/貸欄には借方残高なら「借」貸方残高なら「貸」と記入
☑️ 売掛金元帳の場合は「借」買掛金元帳の場合は「貸」となる
☑️ 月末になったら「次月繰越」と記入

日商簿記3級|帳簿編>帳簿>商品有高帳

商品有高帳しょうひんありだかちょうは商品の種類ごとに商品の受け入れや払い出しのつど、数量、単価、金額を記録して在庫を明らかにするための補助簿です。

日商簿記3級|帳簿編>帳簿>商品有高帳

☑️ 商品の種類ごとに記入
☑️ 摘要欄には取引の内容を簡単に記入
☑️ 受入欄には仕入れた商品の種類、単価、金額を記入
☑️ 払出欄には売り上げた商品の数量、単価、金額を原価で記入
☑️ 残高欄には取引後の数量、単価、金額を記入

商品の払出単価の計算方法には、先入先出法さきいれさきだしほう移動平均法いどうへいきんほうがあります。

先入先出法さきいれさきだしほう

先入先出法は先に受け入れた商品からさきに払い出されたと仮定して商品の払出単価を計算する方法です。

移動平均法いどうへいきんほう

移動平均法は商品の受け入れのつど平均単価を計算してその平均単価を払出単価とする方法です。

平均単価を求める式は次のとおり。

売上総利益の計算

売上総利益とは商品の売上金額(売上高)から、それに対応する原価(売上原価)を差し引いた利益のことをいいます。

売上総利益 = 売上高 ー 売上原価

また売上原価を求める式は

売上原価 = 前月繰越額 + 当月純仕入額 ー 次月繰越額

日商簿記3級|帳簿編>帳簿>固定資産台帳

固定資産台帳は所有する固定資産の状況を管理するために作成する補助簿です。

固定資産台帳には次のような内容が記載されます。

固定資産台帳
取得日名 称期末数量償却方法耐用年数取得原価期 首
減価償却累計額
差引期首
帳簿価格
当 期
減価償却費
期 末
帳簿価額
○年4月1日備品A2定額法5年400,00080,000320,00080,000240,000
○年10月1日備品B4463-0057定額法8年1,200,00075,0001,125,000150,000975,000
  1. 取得原価=取得原価をそのまま記入
  2. 期首減価償却累計額=期首における減価償却累計額を記入
  3. 差引期首帳簿価格=期首における帳簿価額(1−2)を記入
  4. 当期減価償却費=当期の減価償却費を記入
  5. 期末帳簿価額=期末における帳簿価額(3−4)を記入

日商簿記3級|帳簿編>帳簿>仕訳と補助簿の関係

取引が発生したら仕訳帳に仕訳をし、その後総勘定元帳に転記します。

そして必要に応じて取引の内容を補助簿に記入します。

仕訳の勘定科目と補助簿
勘定科目補助簿
現  金現金出納帳
当座預金当座預金出納帳
小口現金小口現金出納帳
受取手形受取手形記入帳
支払手形支払手形記入帳
売掛金売掛金元帳(得意先元帳)
買掛金買掛金元帳(仕入先元帳)
売 上売上帳 / 商品有高帳
仕 入仕入帳 / 商品有高帳
建 物固定資産台帳
備 品固定資産台帳
車両運搬具固定資産台帳
減価償却費固定資産台帳
減価償却累計額固定資産台帳
しろう
しろう

なんでこんなに多いのか。

というのも企業によって管理したい項目が異なるからだそうです。

日商簿記3級|帳簿編>試算表

試算表

試算表とは仕訳から総勘定元帳に転記するさいにミスがなかったかを検証するため、決算時や月末に作成する表をいいます。

試算表の作成

試算表には合計試算表残高試算表合計残高試算表の3種類があります。

合計試算表

合計試算表には各勘定の借方合計および貸方合計を集計します。

合計試算表
残高試算表

残高試算表には各勘定の残高を借方または貸方に集計します。

残高試算表
合計残高試算表

合計残高試算表は合計試算表と残高試算表を合わせた試算表です。

合計残高試算表

日商簿記3級で出題される試算表

日商簿記3級で出題されるパターンは2つ

  1. 取引が日付順に与えられているパターン
  2. 取引が項目別に与えられているパターン

どちらのパターンも取引を仕訳したあと各勘定に転記し、転記が終わったら試算表に記入する流れでときます。

日商3級で出題される試算表の解答手順
  1. 取引の仕訳をする
  2. Tフォーム(簡略化した総勘定元帳)に転記する
  3. 試算表に記入する
  4. 掛明細表等に記入する

伝票と仕訳日計表

伝票と仕訳日計表

伝票会計

伝票とは仕訳帳の代わりに取引を記入する紙片のことをいいます。

仕訳帳の代わりに伝票から総勘定元帳に転記します。

しろう
しろう

伝票に記入することを起票というそうです。

三伝会計

三伝票制とは取引を入金取引、出金取引、それ以外の取引に分けそれぞれ入金伝票出金伝票振替伝票の3種類の伝票に記入する方法です。

仕訳日計表の作成と各勘定元帳への転記

取引を伝票に記入したあと伝票から総勘定元帳へ転記しますが、転記ミスを防止するため、仕訳日計表を用いる場合があります。

仕訳日計表
○年7月1日
借  方元丁勘 定 科 目元丁貸  方
○○現   金○○
○○売 掛 金○○
・・・
○○○○

推定問題の解き方

推定問題の場合、得意先元帳や仕入先元帳から会社ごとにみていきわかる金額から埋めていきます。

しろう
しろう

詳しくはテキストで確認してみてください。

スッキリわかる 日商簿記3級 第11版 [ 滝澤 ななみ ]
created by Rinker
みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商3級 商業簿記 第8版 [ 滝澤 ななみ ]
created by Rinker

まとめ:帳簿と試算表ができれば簿記試験の合格率はかなりUP。

問題番号カテゴリー配点
問1仕訳20点
問2帳簿記入、勘定記入 等10点
問3試算表の作成30点
問4伝票会計、訂正仕訳、決算仕訳 等10点
問5清算表の作成、財務諸表作成問題30点

帳簿と試算表ができれば合格率は飛躍的に向上するため必ず学習しましょう。

この記事があなたのお役に立てますように。

✔︎ 仕訳はわかるところから記入していく
✔︎ 借方と貸方は必ず同じ数字になる

コメント

タイトルとURLをコピーしました