こんにちは。しろう(@ryman_shocking)です。
平凡なサラリーマンが成長していく過程を記したブログ「リーマンショッキング」へようこそ。
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まずはカンタンに自己紹介。
☑️ AFP(日本FP協会認定)
☑️ 2級ファイナンシャル•プランニング技能士
☑️ 3級知的財産管理技能士
☑️ 広告代理店に務めるサラリーマン
☑️ 前職は一部上場の不動産会社で管理職
☑️ 学生時代は野球一筋スポーツマン
☑️ 投資、自己投資、節約、節制に邁進中
マネーリテラシー向上のためFPの資格を取得した平凡なサラリーマン。
そして次に挑戦するのは会計スキルが身につく資格「日商簿記3級」です。
今回の記事では簿記のカテゴリー「決算」についてまとめます。
参考にしたのはコチラのテキストです。
イラスト盛りだくさんでわかりやすいので詳細はテキストを読んでみてください。
日商簿記3級|決算編>5つの決算手続き
企業は会計期間(通常1年)ごとに決算日を設け、1年間のもうけや決算日の資産や負債の状況をまとめます。
この手続きを決算といいます。
決算手続は5つのステップで行います。
日商簿記3級|決算編>決算整理>9つの決算整理
簿記検定3級で学習する決算整理は9つあります。
日商簿記3級|決算編>決算整理① 現金過不足の処理
決算において原因が判明しない現金過不足は、雑損(費用)または雑益(収益)として処理します。
①現金過不足を減らす(貸方に記入)
②借方があいている→費用の勘定科目→雑損
現金過不足が借方に生じている場合で決算日までに原因が判明しないときは現金過不足から雑損(費用)に振替ます。
現金過不足が貸方に生じている場合で決算日までに原因が判明しないときは現金過不足から雑益(収益)に振替ます。
日商簿記3級|決算編>決算整理② 当座借越勘定への振替
決算日において当座借越が生じている(当座預金が貸方残高であるとき)は貸方の当座預金を当座借越(負債)に振替ます。
①当座預金を増やす(借方に記入)
②貸方→当座借越
日商簿記3級|決算編>決算整理③ 貯蔵品勘定への振替
郵便切手や郵便はがき、収入印紙が決算日において残っている場合には、残っている分だけ通信費(費用)や租税公課(費用)から貯蔵品(資産)に振替ます。
①通信費、租税公課を減らす(貸方に記入)
②借方→貯蔵品
当期に貯蔵品(資産)に振り替えたあと、次期の期首(翌期首)に決算整理仕訳と逆の仕訳を行ってもとの費用の勘定に振り戻します。この仕訳を再振替仕訳といいます。
日商簿記3級|決算編>決算整理④ 貸倒引当金の設定
得意先の倒産などの理由でその得意先に対する売掛金うあ受取手形が回収できなくなることを貸倒れといいます。
決算において売掛金や受取手形の貸倒額を見積もり、貸倒引当金を設定します。
例)
①貸倒引当金の設定額:600円×2%=12円
貸倒引当金期末残高:2円
追加で計上する貸倒引当金:12円–2円=10円→貸方
②借方→貸倒引当金繰入(費用)
貸倒れが発生したときは回収不能となった売掛金(資産)や受取手形(資産)を減少させます。
前期以前に発生した売掛金や受取手形が貸倒れたときは売掛金(資産)や受取手形(資産)を減少させるとともに設定している貸倒引当金を取り崩します。
また前期以前に貸倒処理した売掛金や受取手形を当期に回収したときは回収額を現金等(資産)で処理するとともに、償却債券取立益(収益)を計上します。
日商簿記3級|決算編>決算整理⑤ 有形固定資産の減価償却
決算において建物や備品などの固定資産は減価償却を行います。
例)減価償却費:2,400円÷20年=120円
減価償却費は有形固定資産の取得原価、耐用年数、残存価額の3つの要素を使って計算します。
減価償却費の計算方法にはいくつかの方法がありますが3級で学習する方法は定額法です。
期首に取得した有形固定資産については1年分の減価償却費を計上しますが、期中に取得した有形固定資産については1年分の減価償却費を月割計算し、使った月数の分だけ減価償却費を計上します。
有形固定資産の売却
有形固定資産を売却したときは売却価額と帳簿価額との差額を固定資産売却損(費用)または固定資産売却益(収益)で処理します。
日商簿記3級|決算編>決算整理⑥ 売上原価の算定
売上原価とは当期に販売した商品の仕入原価のことをいいます。これまで商品を仕入れたら仕入(費用)で処理してきましたが、期末に在庫(売れ残り)がある場合にはその分の原価を仕入(費用)から差し引かなければなりません。
また期首に在庫がある場合はその在庫は当期中に販売されているのでその分の原価を仕入(費用)に加算する必要があります。
売上原価=期首商品棚卸高+当期商品仕入高ー期末商品棚卸高
- 期首商品棚卸高:期首時点の在庫
- 期末商品棚卸高:期末時点の在庫
- 当期商品仕入高:当期に仕入れた金額
期首時点で保有している商品は通常、当期中に販売されるため期首商品棚卸高(資産)は当期の売上原価(費用)となります。そこで決算に置いて期首商品棚卸高を繰越商品(資産)から仕入(費用)も振り替え仕入(費用)に加算します。
日商簿記3級|決算編>決算整理⑦ 消費税の納付額の計算
商品を仕入れたとき、支払った消費税は仮払消費税(資産)で処理しています。また商品を売り上げたとき受け取った消費税は仮受消費税で
決算日において仮払消費税(資産)と仮受消費税(負債)を相殺します。
そして差額(納付額)を未払消費税(負債)として処理します。
①仮払消費税を減らす→貸方
②仮受消費税を減らす→借方
③差額→未払消費税→貸方
日商簿記3級|決算編>決算整理⑧ 費用・収益の前払い・前受けと未払い・未収
決算において費用・収益の前払い・前受けと未払い・未収の処理をします。
当期に支払った費用に次期分が含まれている場合には、その金額を当期の費用から差し引きます(費用の前払い)。また当期に受け取った収益に次期分が含まれている場合にはその金額を当期の収益から差し引きます(収益の前受け)。
一方、当期の費用にもかかわらずまだ支払っていない費用がある場合には、その分を当期の費用として計上します。(費用の未払)。また当期の収益にもかかわらずまだ受け取っていない収益がある場合には、その分を当期の収益として計上します。(収益の未収)。
⑴家賃の前払い
①支払家賃の取り消し→貸方
②次期の家賃の前払い→前払家賃→借方
⑵利息の未払い
①支払利息(費用)を未払計上する
→支払利息の発生→借方
②当期の利息の未払い→未払利息→貸方
日商簿記3級|決算編>決算整理⑨ 法人税等の計上
法人税等とは、株式会社などの法人は個人と同様、さまざまな税金を納めます。法人が納める税金のうち、法人の利益に対して課される税金に、法人税、住民税、事業税があります。
法人税、住民税、事業税をまとめて法人税等といいます。
会社が法人税や住民税、事業税を納付したときは法人税、住民税及び事業税(費用)で処理します。
中間申告によって納付した法人税等はあくまでも概算額のため法人税等の金額が確定するまで仮払法人税等(資産)で処理します。
日商簿記3級|決算編>精算表、財務諸表の作成、勘定の締め切り
精算表の作成
精算表とは決算整理前の試算表から決算整理を行い損益計算書および貸借対照表を作成するまでの課程を1つにまとめた表をいいます。
精算表は簿記試験において第5問で毎回出題されています。
など精算表は穴埋め問題として出されます。
財務諸表の作成
一会計期間が終わったら財務諸表(損益計算書と貸借対照表)を作成します。
勘定の締め切り
勘定の締め切りとは、当期の勘定記入と次期の勘定記入を区別するため総勘定元帳の各勘定を整理することをいいます。
剰余金の配当
剰余金とは会社が稼いだこれまでの利益のうち、まだ使い道が決まっていないものをいいます。
貸借対照表に計上されている繰越利益剰余金(資本)のことだそうです。
会社は株主からの資本があって活動ができているので、会社が稼いだ利益は株主に還元されます。
これを剰余金の配当といいます。配当額は決算後に開催される株主総会において、株主からの承認を得る形で決定されます。
株主総会で剰余金の配当額が決定したら、繰越利益剰余金(資本)から未払配当金(負債)にふりかえます。
日商簿記3級|決算編>まとめ
日商簿記試験3級において採点割合の高い決算編のまとめ記事でした。
詳しくはコチラのテキストでぜひご覧ください。
企業の決算書を読み解く上でも必要なスキルも学べるので一石二鳥な分野ですね。
興味のある企業の決算書はどんな仕訳がなされ、どんな勘定科目が使用されているか見てみるのも勉強になりそうです。
以上、この記事があなたのお役にたてますように。
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